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『BAMBI』(F20)お迎えいただきました

会期中にお迎えいただきました。『BAMBI』です。
昔から描いてきた鹿さん、
表情が変わってきたのは私自身の人生の影響でしょうか。
良い子にしてるのだよ(笑)

『BUNBI』
学生の頃から描いてきた鹿はこれまで様々なタッチで試してきました。スケルトンリーフ風な花びらを飾りとして鹿の周囲に散らしてみましたが、これは今年(2020年)から始めている自身の表現手段です。「air」と名付けているシリーズで、動植物の魂を描いてみたいという思いから生まれた、花のようで花ではない飾りです。動物を描くにあたり、常にその飾りを意識して描いてきました。動物の美しさを自身のフィルターで表現したいという欲求は制作における根本的な欲求です。
金色全面に塗布したキャンパスに適当に散布した背景。そこから閃きで得る動物の構図、その動物から抽出した人間的な部分と、自身の気持ちを掛け合わせていきます。この決められた工程から頻度良く出現してくる獅子、馬、猫や兎は、作家自身のその時々の気持ちを代弁してくれることが多く、まるで日記のようです。
スケルトンリーフのような花弁や要所の薄いカモフラージュ柄は、自身がこれまでメインとしてきた細かいタッチ表現の一つであり、絵に柔らかな感情を持たせるために用いることが多い。工芸を学んできたことは、自身の作品制作には息長く影響しており、この作品以外では、ペイズリー、唐草模様、綿密に描いたボタニカル柄など、モチーフや付近に様々な模様を描き込んだりしています。
モチーフとして鹿が見えた時、弱くても強く立ち上がっていきたいー という自分の本心を垣間見ました。いつどのような時代でも、環境でも、強く前を向いていく。そういう意思をこの鹿の目に宿らせたいと筆を動かしながら思いました。

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